コンピューターと変わらぬデザイン
「変わらないデザイン」、もう何十年と変わらぬまま受け継がれたデザイン…イスで言えばイームズチェア、薬缶(ケトル)だとRussell HobbsやSIMPLEXでしょうか、シャープペンシルだとTOMBOWのZOOMシリーズもそうですし、その他文具や生活用品には長い年月を経てもなお愛されるデザインがあります。(個人的な趣味内の話でごめんなさい(^_^;))
Appleが先日刷新したMacラインナップ、私はiMacのデザインが一体どう変わるのかと期待したのですが、結果はご覧の通りでした。そしてこれを見た後、iMacのデザインは今後大きく変わる事はないのだろうと感じたのでした。
「初代のiMacから、この最新のiMacまで私たちの目指したものは変わっていません。それは、素晴らしい性能のオールインワンコンピューターを可能な限りシンプルにつくること」
iMacのプロモーションビデオの中でIveが語った一節です。この言葉から、Appleが行っているデザインは斬新さや奇抜さではない、いわゆる「息の長い」デザインを追い求めているのだと思いました。なにしろ目指しているものはひとつですからね、その目標にその当時の技術で可能な限りを尽くしてきている… さらに推敲を練るように改変が加えられたMacのデザインには、私たちもはっと気がつかされるものがあります。
技術の激流に一本の旗を立てるような、Appleのぶれないビジョンが私たちを陶酔させているのでしょうか。
The Air of Marr’s Blogの記事から、こんな事を考えていました。
Link: Apple上級副社長ジョナサン・アイブのこだわりをiMacのビデオで見る。 « The Air of Marr’s Blog
Podeeさん、こんばんは。
記事の中で取り上げてくださって、光栄です。
アイブの言葉の中には、いろんなメッセージが込められているんですね。
メッセージを放ち続けるアップルと、それを読解していく僕たち。
なかなか、面白いです。
Marrさん、こんばんは。いつも面白い記事をありがとうございます。あまり注意して見てなかったプロモーションビデオを、Marrさんの記事をきっかけにじっくり見てみるとなかなか深いな〜と思ってしまいました。そうやって最終型のないAppleと、彼らの哲学に思いをはせられることを幸せに感じます。これだからはた目から見れば「信者」よばわりされるんでしょう(^_^;)
シンプルかつベストを目指していて、日本メーカーのような目先を変える(陳腐化を狙う)デザイン変更はしませんね。Intel採用時も変えなかったし。デザインを変えるのは使い方や技術、工法を変える時でしょう。Magic MouseやMacBookユニボディのように。
Tomoさん、コメントありがとうございます。
陳腐化…なるほどです。国内でのiPod/iPhone人気の現状をみると、なにか絶対的なアドバンテージを打ち出せない限り国内メーカーの未来は明るくなさそうですね。
今後大きな改変がAppleプロダクツに加えられる時は、一体どんなテクノロジーが存在しているのか想像を巡らせるととても興味深いです。現段階ではひとつの解に到達したような印象がありますから。